薄田 泣菫

まんりやう

新字旧仮名 約414字・読了目安1分

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夕方ふと見ると、植込の湿つぼい木かげで、真赤なまんりやうの実が、かすかに揺れてゐる。寒い冬を越し、年を越しても、まだ落ちないでゐるのだ。 小鳥の眼のやうな、つぶらな赤い実が揺れ、厚ぼつたい葉が揺れ、茎が揺れ、そしてまた私の心が微かに揺れてゐ…

作品情報

分類NDC 914
公開日2004-08-08
最終更新2014-09-18
底本 「花の名随筆1 一月の花」作品社
入力門田裕志
校正noriko saito

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