高浜 虚子

発行所の庭木

新字旧仮名 約3,806字・読了目安8分

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発行所の庭には先づ一本の棕梠の木がある。春になつて粟粒を固めた袋のやうな花の簇出したのを見て驚いたのは、もう五六年も前の事である。それ迄棕梠の花といふものは、私は見た事がなかつたのである。見た事はあつても心に留まらなかつたのである。それがこ…

作品情報

分類NDC 914
公開日2010-04-18
最終更新2014-09-21
底本 「近代浪漫派文庫 7 正岡子規 高浜虚子」新学社
入力門田裕志
校正Juki

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