牧野 信一

小田原の夏

新字旧仮名 約1,165字・読了目安2分

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忘れる 「暑さ、涼しさの話。」 おや/\、もう夏なのか! 僕は忘れてゐた。――それで、壁の鏡をのぞいて見ると僕の額は玉の汗だ。なるほど僕は薄いシヤツ一枚だ、白いパンツだ。いつ頃僕はこんな身なりに着換へてゐたことか? この机の一輪ざしには桃の…

作品情報

初出「雄辯 第十九巻第八号(八月号)」大日本雄辯会講談社、1928(昭和3)年8月1日
分類NDC 914
公開日2011-09-01
最終更新2014-09-16
底本 「牧野信一全集第三巻」筑摩書房
入力宮元淳一
校正門田裕志

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