牧野 信一

春の手紙

新字旧仮名 約297字・読了目安1分

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冬の朝の日差しが深々とした縁先で、去年のノートを拡げてゐると、不図、書きかけの手紙の一片が滾れ落ちた。……一体これは誰に書いた手紙だつたか知ら? 「……朝夕の沼の霧は見るも鮮やかに紫を含んでゐる。鶯は稀だが俺達のあしおとを聞いて、茱萸や連翹…

作品情報

初出「雄辯 第二十四巻第一号(新年特大号)」大日本雄辯会講談社、1933(昭和8)年1月1日
分類NDC 915
公開日2011-10-14
最終更新2014-09-16
底本 「牧野信一全集第五巻」筑摩書房
入力宮元淳一
校正門田裕志

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