牧野 信一

春

新字旧仮名 約1,128字・読了目安2分

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日暮里の浅草一帯から、大川のはるか彼方の白い空がいつもほのぼのと見渡せる、その崖のふちの新しい二階家の――どうしたことか、その日は、にわかな荒模様、雨や雪ではなくつて、つむぢ風の大騒ぎだつた。かれと僕は、その縁側の硝子戸の蔭に、籐椅子に向ひ…

作品情報

初出「モダン日本 第六巻第四号(四月特別号)」文藝春秋社、1935(昭和10)年4月1日
分類NDC 914
公開日2011-11-18
最終更新2014-09-16
底本 「牧野信一全集第六巻」筑摩書房
入力宮元淳一
校正門田裕志

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