室生 犀星

洋灯はくらいか明るいか

新字新仮名 約3,077字・読了目安6分

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新橋駅に降りた私はちいさな風呂敷包と、一本のさくらの洋杖を持つたきりであつた。風呂敷包のなかには書きためた詩と、あたらしい原稿紙の幾帖かがあるきり、外に荷物なぞはなく、ぶらりと歩廊に出たときに眼にはいつたものは、煤と埃でよごれた煉瓦の色だつ…

作品情報

分類NDC 914
公開日2013-01-24
最終更新2014-09-16
底本 「日本の名随筆73 火」作品社
入力門田裕志
校正川山隆

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