野村 胡堂

銭形平次捕物控

156 八千両異変

旧字旧仮名 約11,460字・読了目安23分

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一 「親分」 ガラツ八の八五郎が、泳ぐやうに飛込んで來たのは、江戸中の櫻が一ぺんに咲き揃つたやうな、生暖かくも麗らかな或日の朝のことでした。 「なんだ八、大層あわててゐるぢやないか」 錢形平次は朝飯の箸を置くと、大して驚く樣子もなく、煙管を…

作品情報

初出「文藝讀物」文藝春秋社、1944(昭和19)年4月号
分類NDC 913
公開日2016-05-08
最終更新2017-03-04
底本 「錢形平次捕物全集第十八卷 彦徳の面」同光社磯部書房
入力特定非営利活動法人はるかぜ
校正門田裕志

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