室生 犀星

故郷を辞す

新字旧仮名 約14,689字・読了目安29分

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家のものが留守なんで一人で風呂の水汲をして、火を焚きつけいい塩梅にからだに温かさを感じた。そして座敷に坐り込んで熱い茶を一杯飲んだが、庭さきの空を染める赤蜻蛉の群をながめながら常にない静かさを感じた。空気がよいので日あたりでも埃が見えないく…

作品情報

分類NDC 914
公開日2013-01-28
最終更新2014-09-16
底本 「日本の名随筆 別巻41 望郷」作品社
入力門田裕志
校正仙酔ゑびす

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