吉川 英治

日本名婦伝

静御前

新字新仮名 約13,348字・読了目安27分

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一 義経はもろ肌を脱いで、小冠者に、背なかの灸をすえさせていた。 やや離れて、広縁をうしろにし、じっと、先刻から手をつかえているのは、夫人の静の前であった。 八月の真昼である。 六条室町の町中とは思えぬほど、館は木々に囲まれている。照り映え…

作品情報

初出「主婦之友」昭和15年5月号
分類NDC 913
公開日2014-09-12
最終更新2014-09-16
底本 「剣の四君子・日本名婦伝」吉川英治文庫、講談社
入力川山隆
校正雪森

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