泉 鏡花

木精(三尺角拾遺)

新字新仮名 約3,980字・読了目安8分

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「あなた、冷えやしませんか。」 お柳は暗夜の中に悄然と立って、池に臨んで、その肩を並べたのである。工学士は、井桁に組んだ材木の下なる端へ、窮屈に腰を懸けたが、口元に近々と吸った巻煙草が燃えて、その若々しい横顔と帽子の鍔広な裏とを照らした。 …

作品情報

初出「小天地 第一巻第八号」1901(明治34)年6月10日
分類NDC 913
公開日2016-07-01
最終更新2018-08-11
底本 「化鳥・三尺角 他六篇」岩波文庫、岩波書店
入力日根敏晶
校正門田裕志

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