山本 周五郎

夕靄の中

新字新仮名 約9,740字・読了目安19分

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一 彼は立停って、跼み、草履の緒のぐあいを直す恰好で、すばやくそっちへ眼をはしらせた。 ――間違いはない、慥かに跟けて来る。 その男はふところ手をして、左右の家並を眺めながら、悠くりとこちらへ歩いて来る。古びた木綿縞の着物に半纒で、裾を端折…

作品情報

初出「キング」大日本雄辯會講談社、1952(昭和27)年2月
分類NDC 913
公開日2020-12-14
最終更新2020-11-27
底本 「山本周五郎全集第二十三巻 雨あがる・竹柏記」新潮社
入力特定非営利活動法人はるかぜ
校正北川松生

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