山本 周五郎

日本婦道記

笄堀

新字新仮名 約11,718字・読了目安23分

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一 さかまき靱負之助は息をはずませていた、顔には血のけがなかった、おそらくは櫛をいれるいとまもなかったのであろう、乱れかかる鬢の白毛は燭台の光をうけて、銀色にきらきらとふるえていた。――ああ靱負はうろたえている。真名女はそう思った。そしてそ…

作品情報

初出「婦人倶楽部」大日本雄辯會講談社、1943(昭和18)年1月
分類NDC 913
公開日2019-07-21
最終更新2019-06-28
底本 「山本周五郎全集第二巻 日本婦道記・柳橋物語」新潮社
入力特定非営利活動法人はるかぜ
校正酒井和郎

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