山本 周五郎

赤ひげ診療譚

01 狂女の話

新字新仮名 約21,045字・読了目安42分

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一 その門の前に来たとき、保本登はしばらく立停って、番小屋のほうをぼんやりと眺めていた。宿酔で胸がむかむかし、頭がひどく重かった。 「ここだな」と彼は口の中でつぶやいた、「小石川養生所か」 だが頭の中ではちぐさのことを考えていた。彼の眼は門…

作品情報

初出「オール読物」1958(昭和33)年3月
分類NDC 913
公開日2018-06-22
最終更新2018-05-27
底本 「山本周五郎全集第十一巻 赤ひげ診療譚・五瓣の椿」新潮社
入力特定非営利活動法人はるかぜ
校正北川松生

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