三富 朽葉

冬の歌

新字旧仮名 約139字・読了目安1分

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古家を洩れて 蒼い夕をおとづれる 沈黙の煙の翅。 匍ひ廻る霧の奥に 森や山が闇を語つてゐる。 ほそぼそと銀を乱す 蜘蛛の網の 湿り気を吐く糸目にまつはつて 苦しい死を訴へる羽虫のなきがら。 こごえた冬のうろつくところ 欝陶しい魂の旅が始まる…

作品情報

初出「自然と印象 第九集」自由詩社、1909(明治43)年2月1日
公開日2023-08-02
最終更新2023-07-31
底本 「日本の詩歌 26 近代詩集」中央公論社
入力hitsuji
校正きりんの手紙

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