三富 朽葉

メランコリア

新字旧仮名 約473字・読了目安1分

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外から砂鉄の臭ひを持つて来る海際の午後。 象の戯れるやうな濤の呻吟は 畳の上に横へる身体を 分解しようと揉んでまはる。 私は或日珍しくもない原素に成つて 重いメランコリイの底へ沈んでしまふであらう。 えたいの知れぬ此のひと時の衰へよ、 身動…

作品情報

初出「創作 第一卷第七號」東雲堂書店、1910(明治43)年9月1日
公開日2022-08-14
最終更新2022-07-27
底本 「日本の詩歌 26 近代詩集」中央公論社
入力hitsuji
校正きりんの手紙

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