佐左木 俊郎

猟奇の街

新字新仮名 約14,769字・読了目安30分

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東京は靄の濃い晩秋だった。街は靄から明けて靄の中に暮れていった。――冷えびえと蠢いているこの羅の陰には何事かがある? 本当に、何事かが起こっているに相違ない?――彼は東京の靄が濃くなるごとに、この抽象的な観念に捉えられるのだった。猟奇的な気…

作品情報

分類NDC 913
公開日1999-07-17
最終更新2014-09-17
底本 「恐怖城 他5編」春陽文庫、春陽堂書店
入力大野晋
校正吉田亜津美

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