薄田 泣菫

草の親しみ

刈草の匂ひ 1

新字旧仮名 約2,061字・読了目安4分

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一雨夕立が来さうな空模様でした。砂ぼこりの起つ野道を急いでゐると、一人の農夫が気忙はしさうに刈草を掻き集めてゐるのに出会ひました。高い草の匂ひがぷんぷん四辺に散らばつてゐました。それを嗅ぐと私のあゆみは自然に遅くなりました。私は牡牛のやうに…

作品情報

分類NDC 914
公開日2000-07-29
最終更新2014-09-17
底本 「日本の名随筆94 草」作品社
入力増元弘信
校正菅野朋子

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