薄田 泣菫

艸木虫魚

新字新仮名 約115,723字・読了目安231分

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柚子 柚の木の梢高く柚子の実のかかっているのを見るときほど、秋のわびしさをしみじみと身に感ずるものはない。豊熟した胸のふくらみを林檎に、軽い憂鬱を柿に、清明を梨に、素朴を栗に授けた秋は、最後に残されたわびしさと苦笑とを柚子に与えている。苦笑…

作品情報

分類NDC 914
公開日2003-01-01
最終更新2014-09-17
底本 「艸木虫魚」岩波文庫、岩波書店
入力本山智子
校正小林繁雄

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