漢那 浪笛

棕梠のそよぎ

新字旧仮名 約90字・読了目安1分

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黄ばんだ一本の棕梠、 痛ましく裂けた葉のそよぎ。 冷たい秋の空気にふれて、 かなしい秋、調べをきざむ。 淋しい心の華が開き、 灰色の眼をあげて なつかしい譜の鳴る方へ、 絶えず懐ひが、 躍り出す。

作品情報

初出「沖縄毎日新聞」1911(明治44)年1月9日
分類NDC 911
公開日2017-09-29
最終更新2017-08-25
底本 「沖縄文学全集 第1巻 詩Ⅰ」国書刊行会
入力坂本真一
校正良本典代

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