牧野 信一

鸚鵡のゐる部屋

新字旧仮名 約4,215字・読了目安8分

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一 フロラが飼つてゐる鸚鵡は、好く人に慣れてゐて籠から出してやると、あちこちの部屋をヨタヨタと散歩したり、階段を滑稽な脚どりで昇り降りしたりするが、 「お早う」も、 「今日は――」も知らなかつた。せめて二つや三つの言葉位は教へようと、はじめ…

作品情報

初出「令女界 第九巻第十二号(十二月号)」宝文館、1930(昭和5)年12月1日
分類NDC 913
公開日2008-03-08
最終更新2016-05-09
底本 「牧野信一全集第四巻」筑摩書房
入力宮元淳一
校正砂場清隆

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