川を遡りて
新字旧仮名 約4,349字・読了目安9分
私たちは、その村で一軒の農家を借りうけ、そして裏山の櫟林の中腹にテントを張り、どちらが母屋であるか差別のつかぬ如き出放題な原始生活を送つてゐた。 或朝テントの中の食堂で、不図炊事係りの私の妻が気附くと、パンが辛うじて、その一食に足りる程度し…
作品情報
| 初出 | 「若草 第六巻七号」宝文館、1930(昭和5)年7月1日 |
|---|---|
| 分類 | NDC 913 |
| 公開日 | 2010-02-03 |
| 最終更新 | 2016-05-09 |
| 底本 | 「牧野信一全集第四巻」筑摩書房 |
| 入力 | 宮元淳一 |
| 校正 | 門田裕志 |
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