牧野 信一

心象風景

新字旧仮名 約14,498字・読了目安29分

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一 槌で打たなければ、切り崩せない堅さの土塊であつた。――岡は、板の間に胡坐をして、傍らの椅子に正面を切つて腰を掛けてゐる私の姿を見あげながら、一握りの分量宛に土塊を砕きとつて水に浸し、適度に水分を含んだ塊を順次に取り出しては菓子つくりのや…

作品情報

初出「文科」春陽堂、1931(昭和6)年10月~1932(昭和7)年3月
分類NDC 913
公開日2010-02-12
最終更新2016-05-09
底本 「牧野信一全集第四巻」筑摩書房
入力宮元淳一
校正門田裕志

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