牧野 信一

山彦の街

新字旧仮名 約16,410字・読了目安33分

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一 哄笑の声が一勢に挙つたかと思ふと、罵り合ひが始まつてゐる――鳥のやうな声で絶叫する者がある、女の悲鳴が耳をつんざくばかりに聞えたかと思ふと、男の楽し気な合唱が始まつてゐる――殴れ! とか、つまみ出してしまへ! とか、そんな凄まじい声がし…

作品情報

初出「文藝春秋 第七巻第六号」文藝春秋社、1929(昭和4)年6月1日
分類NDC 913
公開日2010-09-05
最終更新2014-09-21
底本 「牧野信一全集第三巻」筑摩書房
入力宮元淳一
校正門田裕志

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