牧野 信一

円卓子での話

新字旧仮名 約25,076字・読了目安50分

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一 彼の昨日の今日である、樽野の――。 今朝はまた昨日にも増した麗かな日和で、長閑で、あんなに遥かの沖合を走つてゐる漁船の快い発動機の音までが斯んなに円かに手にとるかのやうに聞えるほどの、明るい凪は珍らしい。だから云ふまでもなく、海原は青鏡…

作品情報

初出「新潮 第二十六巻第五号」新潮社、1929(昭和4)年5月1日
分類NDC 913
公開日2010-08-31
最終更新2014-09-21
底本 「牧野信一全集第三巻」筑摩書房
入力宮元淳一
校正門田裕志

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