泉 鏡花 、泉 鏡太郎

月夜

旧字旧仮名 約6,087字・読了目安12分

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月の光に送られて、一人、山の裾を、町はづれの大川の岸へ出た。 同じ其の光ながら、山の樹立と水の流れと、蒼く、白く、薄りと色が分れて、一ツを離れると、一ツが迎へる。影法師も露に濡れて――此の時は夏帽子も單衣の袖も、うつとりとした姿で、俯向いて…

作品情報

分類NDC 913
公開日2021-09-07
最終更新2021-08-28
底本 「鏡花全集 巻十四」岩波書店
入力門田裕志
校正室谷きわ

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