矢田 津世子

神楽坂

新字新仮名 約19,621字・読了目安39分

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一 夕飯をすませておいて、馬淵の爺さんは家を出た。いつもの用ありげなせかせかした足どりが通寺町の露路をぬけ出て神楽坂通りへかかる頃には大部のろくなっている。どうやらここいらへんまでくれば寛いだ気分が出てきて、これが家を出る時からの妙に気づま…

作品情報

初出「人民文庫」1936(昭和11)年3月号
分類NDC 913
公開日2008-09-11
最終更新2014-09-21
底本 「神楽坂・茶粥の記 矢田津世子作品集」講談社文芸文庫、講談社
入力門田裕志
校正高柳典子

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