矢田 津世子

万年青

新字新仮名 約6,489字・読了目安13分

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福子は笑い上戸で通っていた。睫毛のふかいパッチリと見開いた丸っこい眼が、みるみる三日月になってクツクツと笑いだす。そばにいるものまで、つい、つりこまれて笑い出す始末だった。 「まあ、福子さんたら、何がそんなに可笑しいの?」 つりこまれて一緒…

作品情報

初出「婦人日本」毎日新聞社、1942(昭和17)年
公開日2023-06-19
最終更新2023-06-12
底本 「百年文庫49 膳」ポプラ社
入力持田和踏
校正noriko saito

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