矢田 津世子

父

新字新仮名 約19,073字・読了目安38分

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一 居間の書棚へ置き忘れてきたという父の眼鏡拭きを取りに紀久子が廊下を小走り出すと電話のベルがけたたましく鳴り、受話機を手にすると麻布の姉の声で、昼前にこちらへ来るというのであった。お父様が今お出かけのところだから、と早々に電話を切り、眼鏡…

作品情報

初出「日暦」1935(昭和10)年11月号
分類NDC 913
公開日2008-09-11
最終更新2014-09-21
底本 「神楽坂・茶粥の記 矢田津世子作品集」講談社文芸文庫、講談社
入力門田裕志
校正高柳典子

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