矢田 津世子

罠を跳び越える女

新字新仮名 約6,319字・読了目安13分

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三階利札室は銃声のない戦場だ。 凄じい誰かの咳、猛烈な紙埃、白粉の鬱陶しい香いと捌口のない炭酸瓦斯の匍匐、 拇指と人差指の多忙な債券調査、海綿の音高い悲鳴、野蛮な響きを撒きちらす鋏、撥ね返るスタンプ、※[#「口+盧」、461-上-6]、ナン…

作品情報

分類NDC 913
公開日2001-06-28
最終更新2014-09-17
底本 「日本プロレタリア文学集・23 婦人作家集(三)」新日本出版社
入力林幸雄
校正染川隆俊

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