原 民喜

川

新字旧仮名 約178字・読了目安1分

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彼の家は川端にはなかったが、彼の生れた街には川が流れてゐた。彼の記憶にも川が流れてゐた。 雪が東京の下宿屋の庭を埋めた日、床のなかで彼は遠くの川を想った。 春が来て彼は故郷へ帰って川上を歩いてみた。川にみとれながら、川にみとれた記憶にみとれ…

作品情報

分類NDC 913
公開日2009-08-25
最終更新2014-09-21
底本 「普及版 原民喜全集第一巻」芳賀書店
入力蒋龍
校正小林繁雄

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