原 民喜

玩具

新字旧仮名 約495字・読了目安1分

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終にあたりは冴えてしまった。今、二〇ワットの電燈の下に両方の壁が聳え立ち、窓は鎖され、扉には鍵がかけてある。さうすると、彼を囲繞する四畳半の鬼気が、彼を憫笑してくれるのであった。 彼は今日街に出て一人の婦人と恋の散歩をした。彼はぜんまい仕掛…

作品情報

分類NDC 913
公開日2013-04-17
最終更新2014-09-16
底本 「普及版 原民喜全集第一巻」芳賀書店
入力蒋龍
校正伊藤時也

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