吉川 英治

私本太平記

03 みなかみ帖

新字新仮名 約137,197字・読了目安274分

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石の降る夜 古市の朝は、舟の櫓音やら車の音で明けはじめる。 ほどなく、散所民のわめき声だの、赤子の泣き声。そして、市の騒音も陽と共に高くなり、やがて型どおりな毎日の生態と砂塵が附近一帯をたち籠めてくる。 「まだ帰らぬの」 「……帰りませんな…

作品情報

分類NDC 913
公開日2013-01-05
最終更新2014-09-16
底本 「私本太平記(二)」吉川英治歴史時代文庫、講談社
入力門田裕志
校正トレンドイースト

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