牧野 信一

五月のはじめ

新字旧仮名 約1,322字・読了目安3分

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一日晴 明方五時、時計は壊れてゐるが、空や影や光の具合で大概見当がつく、――売薬嗜眠剤の悪夢に倦きたので旬日の禁を犯して洋酒を摂る。漸くにして陶然たる頃、窓方の明るみも亦仄かとなる。水眼鏡の眼を視開いて水底をさ迷はん夏の日のことを思ふ。B兄…

作品情報

初出「新潮 第二十四巻第六号(六月号)」新潮社、1927(昭和2)年6月1日
分類NDC 915
公開日2011-08-21
最終更新2014-09-16
底本 「牧野信一全集第三巻」筑摩書房
入力宮元淳一
校正門田裕志

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