牧野 信一

驚いた話

新字旧仮名 約1,001字・読了目安2分

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去年の冬であつた。私は非常に憂鬱であつた。身も世もなく憂鬱であつた。真夜中に至るに伴れて私のそれは私の魂をも奪つた。私は、何うする事も出来なくなつて、床の間に人型を作つて飾つてある鎧を身につけ、面当を被り、冑も執つて、真夜中の床の間に幾時間…

作品情報

初出「文學時代 第三巻第二号(二月号)」新潮社、1931(昭和6)年2月1日
分類NDC 913
公開日2011-09-22
最終更新2016-05-09
底本 「牧野信一全集第四巻」筑摩書房
入力宮元淳一
校正門田裕志

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