牧野 信一

F村での春

新字旧仮名 約14,501字・読了目安29分

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夜、眠れないと云つても樽野のは、それだけ昼間熟睡するからなので、神経衰弱といふわけではなかつた。朝寝と宵ツ張りが次第に嵩じて、たゞ昼と夜とが入れ違つてゐた。寝つきの悪さと、朝の目醒め時の不機嫌さでは小さい頃から樽野は、周囲の人達に酷い迷惑を…

作品情報

初出「女性」プラトン社、1927(大正16)年1月1日
分類NDC 913
公開日2010-08-04
最終更新2014-09-21
底本 「牧野信一全集第三巻」筑摩書房
入力宮元淳一
校正門田裕志

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