お繁
新字新仮名 約7,169字・読了目安14分
一 曇日であった。 わたしは青べかを漕いで河をくだり、ふたつ瀬から関門をぬけて細い水路へはいっていった。そこにはわたしが私かにみつけておいた鮒の釣場があるのだ。――左岸には川柳が茂っていて、流れにあらいだされた薄紫色の根が水の中へ美しく差伸…
作品情報
| 初出 | 「アサヒグラフ」 1935(昭和10)年10月12日号 |
|---|---|
| 分類 | NDC 913 |
| 公開日 | 2021-06-30 |
| 最終更新 | 2021-05-27 |
| 底本 | 「山本周五郎全集第十八巻 須磨寺附近・城中の霜」新潮社 |
| 入力 | 特定非営利活動法人はるかぜ |
| 校正 | noriko saito |
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