水野 仙子

響

旧字旧仮名 約11,459字・読了目安23分

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一 藤村の羊羹、岡野の粟饅頭、それから臺灣喫茶店の落花生など、あの人の心づくしの数々が、一つ一つ包の中から取り出されつゝあつた。――私はゴム枕に片頬をつけたまゝ、默つてお蔦が鋏をもつて糸を切るのから、その糸を丹念にくるくると指の先に巻いて、…

作品情報

分類NDC 913
公開日1999-04-29
最終更新2014-09-17
底本 「叢書『青踏』の女たち 第10巻『水野仙子集』」不二出版
入力小林徹
校正田尻幹二

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