佐左木 俊郎

汽笛

新字新仮名 約4,775字・読了目安10分

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改札孫の柴田貞吉は一昼夜の勤務から解かれて交代の者に鋏を渡した。朝の八時だった。彼は線路伝いに信号所の横を自宅へ急いだ。 「おーい! 馬鹿に急いで帰るなあ」 信号所の中から声をかけたのは彼と同じ囲いの官舎にいる西村だった。彼は振り返って微笑…

作品情報

分類NDC 913
公開日1999-02-04
最終更新2014-09-17
底本 「見えない機関車 鮎川哲也編」光文社文庫、光文社
入力奥本潔
校正田尻幹二

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