薄田 泣菫

魚の憂鬱

新字旧仮名 約1,180字・読了目安2分

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池のほとりに来た。蒼黒い水のおもてに、油のやうな春の光がきらきらと浮いてゐる。ふと見ると、水底の藻の塊を押し分けて、大きな鯉がのつそりと出て来た。そして気が進まなささうにそこらを見まはしてゐるらしかつたが、やがてまたのつそりと藻のなかに隠れ…

作品情報

分類NDC 914
公開日2000-12-25
最終更新2014-09-17
底本 「日本の名随筆32 魚」作品社
入力とみ~ばあ
校正今井忠夫

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