牧野 信一

痴日

旧字旧仮名 約14,023字・読了目安28分

この作品を読む Amazonで探す

一 頭の惡いときには、むしろ極めて難解な文字ばかりが羅列された古典的な哲學書の上に眼を曝すに如くはない――隱岐はいつも左う胸一杯に力んで、決して自分の部屋から外へ現れなかつた。活字の細いレクラム本に吸ひつくやうに覆ひ被さつたまゝ、終日机から…

作品情報

初出「經濟往來」1935(昭和10)年2月号
分類NDC 913
公開日2002-11-26
最終更新2014-09-17
底本 「「鬼涙村」復刻版」沖積舎
入力地田尚
校正小林繁雄

牧野 信一の他の作品

牧野 信一の作品をすべて見る →

底本情報の詳細は青空文庫の図書カードを参照してください。